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「トイレが突然詰まってしまった…!」
今、この記事を読んでいるあなたは、便器から水が溢れそうになり、強い焦りと不安を感じていることでしょう。「修理業者を呼ばないといけないけど、費用はいくらかかるんだろう…」「もしかして、加入している火災保険でなんとかならないだろうか?」そんな切実な思いで情報を探しているはずです。

ご安心ください。この記事を読めば、トイレつまりで保険が使えるのか、そしてあなたが今すぐ何をすべきかが明確になります。

  • あなたのケースで保険が使えるか、具体的な条件がわかる
  • 賃貸物件での費用負担の疑問(自分か大家か)が解決する
  • 保険請求から修理完了までの正しい手順がわかり、安心して行動できる

先に重要な点をお伝えすると、トイレつまりの保険適用には「知っておくべき原則」があります。そして、保険が使えるかどうかを判断する以前に、最優先でやるべきことがあります。それは、つまりの状況を正しく把握し、原因を特定することです。

パニックになると冷静な判断が難しくなりますが、まずは落ち着いて、つまりの原因が何なのか、自分でも対処できるレベルなのかを見極めることが重要です。
トイレつまりの原因と自分でできる対処法については、こちらの記事で詳しく解説していますので、保険の確認と並行してご覧ください。

この記事では、保険実務のプロの視点から、トイレつまりと保険の関係を徹底的に解説します。あなたの不安を解消し、最善の行動を取るための一助となれば幸いです。

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【結論】トイレつまりの「修理費用」は対象外!でも二次被害なら保険が使える

多くの方が最も知りたい結論からお伝えします。原則として、トイレのつまりを直すための修理作業費そのものは、火災保険の補償対象外です。

「え、じゃあ保険は全く役に立たないの?」とがっかりされたかもしれませんが、諦めるのはまだ早いです。

保険が真価を発揮するのは、トイレつまりが原因で発生した「二次被害」に対してです。つまり、水が便器から溢れ出し、床や壁、家財道具、さらには階下の部屋にまで損害を与えてしまった場合、その損害を復旧するための費用が補償される可能性があるのです。

項目 補償される可能性 補償されない可能性
トイレつまり解消作業費 ほぼ無い ◎ ほとんどの場合、対象外
便器やタンクの修理・交換費 △(破損・汚損補償など) ○ 経年劣化や過失の場合は対象外
水漏れによる床・壁の修繕費 ◎(水濡れ補償) ×(故意・重過失の場合)
水漏れで濡れた家財の購入費 ◎(水濡れ補償) ×(故意・重過失の場合)
階下への損害賠償費用 ◎(個人賠償責任保険) ×(故意・重過失の場合)

このように、「つまりを直す費用」と「つまりによって起きた損害を直す費用」は、保険の世界では全くの別物として扱われます。この大原則をまず理解することが、冷静な第一歩に繋がります。

3分でわかる!あなたのケースで保険は使えるか自己診断チェックリスト

「原則はわかったけど、結局うちの場合はどうなの?」そう思われるのは当然です。そこで、ご自身の状況を当てはめて、保険適用の可能性をすぐに判断できるチェックリストをご用意しました。

まずは落ち着いて、現状を正確に把握することが大切です。慌てて業者を呼ぶ前に、何が起きているのかを確認しましょう。トイレつまりの正しい初期対応はこちらのガイドを参考に、状況を整理してからチェックを進めてみてください。

質問 はい or いいえ 次に取るべき行動
Q1. 水が溢れて、床や壁、家財(家具・家電など)が濡れてしまいましたか? はい →「水濡れ補償」が使える可能性が高いです。 【行動】 被害箇所の写真を撮り、保険会社に連絡。
Q2. マンションなどで、階下の部屋に水が漏れてしまいましたか? はい →「個人賠償責任保険」が使える可能性が高いです。 【行動】 すぐに管理会社と保険会社に連絡。階下の方へお詫びを。
Q3. 賃貸物件で、水漏れにより部屋の設備(床や壁)に損害を与えましたか? はい →「借家人賠償責任保険」が使える可能性が高いです。 【行動】 何よりも先に管理会社・大家さんに連絡し、指示を仰ぐ。
Q4. つまりの原因が、流してはいけない物(おむつ、ペット砂など)を流したことだとわかっていますか? はい → 保険適用外(重大な過失)となる可能性が極めて高いです。 【行動】 修理費用は自己負担の覚悟を。賃貸なら正直に管理会社へ報告。
Q5. 原因が、建物の古さ(配管の老朽化など)にありそうですか? はい → 保険適用外(経年劣化)の可能性が高いです。 【行動】 賃貸の場合、大家さん負担で修理できる可能性が高いです。すぐに管理会社へ連絡してください。

このチェックリストで「はい」が一つでもあれば、保険があなたの助けになる可能性があります。次の章で、適用される具体的なケースを詳しく見ていきましょう。

トイレつまりで火災保険が適用される3つのケース

火災保険は、その名前から火事の時だけの保険だと思われがちですが、実際には「住まいの総合保険」です。契約内容によりますが、トイレつまりが引き起こした様々な損害をカバーしてくれることがあります。ここでは、代表的な3つの適用ケースを解説します。

ケース1:水漏れで床や家財が濡れた(水濡れ補償)

これは最も一般的で、適用される可能性が高いケースです。
トイレつまりによって便器から水が溢れ出し、床や壁、家財に損害が出た場合、火災保険の「水濡れ補償」が適用されます。

【補償対象となる費用の例】

  • 水浸しになったフローリングやクッションフロアの張り替え費用
  • シミができた壁紙(クロス)の張り替え費用
  • 水濡れで歪んだドアや巾木の交換費用
  • 水がかかって故障した家電製品(洗濯機、ヒーターなど)の修理費または再購入費
  • 水浸しで使えなくなったカーペットやソファの買い替え費用

【注意点】
補償されるのは、あくまで「水濡れによって損害を受けた物」の原状回復費用です。つまりの原因となったトイレ自体の修理費用や、つまり解消作業の費用は対象外となる点に注意してください。

ケース2:階下の部屋に水漏れ被害を与えた(個人賠償責任保険)

マンションやアパートなどの集合住宅にお住まいの場合、特に注意が必要なのが階下への水漏れです。もし、あなたの部屋のトイレつまりが原因で階下の部屋を水浸しにしてしまった場合、その損害を賠償する責任が生じます。

この万が一の事態に備えるのが「個人賠償責任保険」です。これは火災保険や自動車保険、傷害保険などの特約として付帯されていることが多い保険です。

【補償対象となる費用の例】

  • 階下の部屋の天井や壁紙の張り替え費用
  • 階下の住人が所有する、水濡れで損害を受けた家具や家電、衣類などへの損害賠償金
  • 水漏れが原因で、階下の住人が一時的にホテルでの宿泊を余儀なくされた場合の宿泊費用

階下への賠償は非常に高額になる可能性があります。この特約に加入しているかどうかは、お手元の保険証券で必ず確認しておきましょう。

ケース3:物を落として便器が破損した(破損・汚損補償)

これは少し特殊なケースですが、「不測かつ突発的な事故」によって建物や家財に損害が出た場合に適用される「破損・汚損補償」という特約があります。

例えば、以下のようなケースで適用される可能性があります。

  • 掃除中に誤って硬い洗剤ボトルを落とし、便器にヒビが入ってしまった
  • ポケットからスマートフォンが滑り落ち、便器が割れてしまった

この補償のポイントは、「うっかり起こしてしまった偶然の事故」であることです。そのため、単なるトイレのつまりや、経年劣化によるひび割れなどは対象外となります。また、多くの場合、数万円程度の免責金額(自己負担額)が設定されています。

要注意!火災保険が適用されない代表的な4つのケース

保険が使えるケースがある一方で、期待していても適用されないケースも当然あります。後から「使えないなんて知らなかった…」と落胆しないよう、適用外となる代表的なケースをしっかり理解しておきましょう。

NGケース1:トイレつまりの解消作業やトイレ本体の修理費用

この記事で繰り返しお伝えしている最も重要なポイントです。
水道修理業者に支払う「つまりを取り除くための作業費用」(高圧洗浄、ワイヤー作業、便器の脱着など)や、故障したトイレ本体(便器・タンク)の修理・交換費用は、原則として火災保険の対象外です。

保険はあくまで「予期せぬ事故による損害」を補償するものであり、住宅設備の維持・管理に関わる費用は契約者自身が負担すべき、という考え方に基づいています。

NGケース2:経年劣化による故障やつまり

長年の使用によって、排水管内に汚れが蓄積して詰まりやすくなったり、部品が老朽化して水漏れが起きたりすることがあります。

このような「経年劣化」が原因のトラブルは、「突発的な事故」とは見なされないため、火災保険の補償対象外となります。

  • 配管内部のサビや尿石の蓄積によるつまり
  • ゴムパッキンの劣化による水漏れ
  • 便器の老朽化による微細なひび割れ

ただし、賃貸物件の場合、経年劣化による修理は大家さん・管理会社の負担となるのが一般的です。自己判断せず、必ず管理会社に連絡しましょう。

NGケース3:故意・重大な過失が原因の場合

保険契約の基本ですが、契約者がわざと起こした事故(故意)や、通常では考えられないような不注意(重大な過失)が原因の場合は、保険金は支払われません。

トイレつまりにおいては、以下のようなケースが「重大な過失」と判断される可能性があります。

  • 本来流してはいけない固形物(紙おむつ、生理用品、猫砂、食べ残しなど)を流した
  • 一度に大量のトイレットペーパーやティッシュペーパーを流した
  • 過去に何度もつまりを注意されていたにもかかわらず、改善しなかった

「これくらい大丈夫だろう」という安易な考えが、大きな自己負担に繋がる可能性があることを覚えておきましょう。

NGケース4:ウォシュレットなど付属品の故障

ウォシュレット(温水洗浄便座)のノズルが出ない、水が温まらない、リモコンが効かないといった電気系統の故障は、トイレつまりとは直接関係ありません。

これらの付属品の故障は、火災保険の対象である「建物」や「家財」とは見なされず、補償の対象外となるのが一般的です。メーカー保証や家電量販店の延長保証の対象になる可能性があるため、まずはそちらを確認しましょう。

【賃貸の方へ】費用は誰が払う?責任の所在と正しい対処法

賃貸マンションやアパートにお住まいの場合、「この修理費用、いったい誰が払うの?」という問題は非常に切実です。費用負担の責任は、つまりの原因によって明確に分かれます。ここで重要なのは、パニックになっても、絶対に自己判断で業者を呼ばないことです。

管理会社や大家さんに連絡する前に、何が起きているのかを正確に伝える準備をしておきましょう。トイレが流れない時の完全ガイドを参考に、状況を整理しておくことで、その後のやり取りがスムーズになります。

まず管理会社・大家さんへ連絡が鉄則!自己判断で業者を呼ばないで

賃貸物件でトイレつまりが起きたら、最初に行うべき行動は、修理業者ではなく管理会社や大家さんへの連絡です。これは、トラブルを最小限に抑え、余計な費用負担を避けるための鉄則です。

なぜ先に連絡が必要なのか?

  1. 費用負担の切り分け: つまりの原因が建物側にあるのか、入居者側にあるのかを判断し、誰が費用を負担すべきかを明確にするためです。
  2. 指定業者の存在: 管理会社が提携している修理業者がある場合が多く、そちらに依頼することでスムーズかつ安価に対応してもらえる可能性があります。
  3. 無用なトラブルの回避: 先に自分で業者を呼んで修理してしまうと、本来は大家さん負担で済んだはずのケースでも、費用を自己負担せざるを得なくなるリスクがあります。最悪の場合、契約違反と見なされることも。

賃貸借契約書に緊急時の連絡先が記載されているはずです。すぐに確認し、電話で状況を伝え、指示を仰ぎましょう。

あなた(入居者)の負担になるケース【善管注意義務】

入居者には「善管注意義務(ぜんかんちゅういぎむ)」という法律上の義務があります。これは簡単に言うと、「善良な管理者として、常識の範囲で注意を払って部屋を使用・管理する義務」のことです。

この義務に違反した、つまり入居者の不注意や誤った使い方が原因でトイレが詰まった場合、その修理費用は入居者負担となります。

【入居者負担となる具体例】

  • 異物(スマートフォン、おもちゃ、おむつ等)を流してしまった
  • 大量のトイレットペーパーを一度に流した
  • 節水のためにタンクにペットボトルなどを入れ、水量が不足して詰まった

このような場合は、正直に管理会社へ報告し、修理費用について相談しましょう。

大家さん・管理会社の負担になるケース【修繕義務】

一方で、大家さんには「修繕義務」があります。これは、「入居者が安全・快適に生活できるよう、建物の設備を維持・管理する義務」のことです。

建物の構造上の問題や、入居者にはどうしようもない原因でトイレが詰まった場合、その修理費用は大家さん・管理会社の負担となります。

【大家さん・管理会社負担となる具体例】

  • 排水管の老朽化や、汚れの蓄積が原因のつまり
  • 建物全体の共有排水管のつまり
  • 大雨などにより、公共下水道から水が逆流したことが原因のつまり
  • 入居時から設置されていたトイレ設備の自然な故障

自分に落ち度がないと思われる場合は、その旨をはっきりと管理会社に伝えましょう。

失敗しない!保険金請求の完全ガイド5ステップ

自己診断チェックリストやここまでの解説で、「自分のケースは保険が使えそうだ」と判断できた場合、次はいよいよ保険金の請求手続きに進みます。正しい手順を踏むことで、スムーズに保険金を受け取ることができます。焦らず、一つずつ確実に行いましょう。

STEP1:【修理依頼の前に!】保険会社へ事故の連絡

最も重要なステップです。修理業者に連絡する前に、まずは加入している保険会社の事故受付窓口に電話をしてください。
保険証券を手元に用意し、以下の内容を落ち着いて伝えましょう。

  • 契約者名、証券番号
  • 事故(トイレつまり・水漏れ)が発生した日時と場所
  • 被害の状況(どこが、どのようになっているか)
  • 事故の原因(わかっている範囲で)

担当者から、保険が適用される可能性や、今後の手続きの流れ、必要な書類について説明があります。必ずその指示に従って行動してください。保険会社への連絡前に修理を完了させてしまうと、保険金が支払われない可能性もあるため、順番は絶対に守りましょう。

STEP2:被害状況の証拠写真を撮る

保険金の請求において、被害の状況を客観的に示す証拠は何よりも重要です。スマートフォンのカメラで構いませんので、被害状況を多めに撮影しておきましょう。

【撮影すべきポイント】

  • 被害の全体像: 部屋のどのあたりまで水が広がったかがわかる、引きの写真。
  • 被害箇所のアップ: 床の濡れ具合、壁のシミ、濡れてしまった家具や家電など、損害を受けた箇所を接写。
  • 原因箇所: つまっているトイレや、水漏れしている箇所。
  • 片付け後や修理後の写真: 比較のために、復旧後の状態も撮影しておくと万全です。

写真は後から「撮っておけばよかった」と後悔することが多いものです。焦る気持ちを抑え、あらゆる角度から記録に残すことを心がけてください。

STEP3:修理業者から見積書を取得し、提出する

保険会社の担当者から許可が出たら、修理業者に連絡して見積もりを依頼します。
この際、業者には「保険会社に提出するため、詳細な内訳が記載された見積書を作成してほしい」と明確に伝えましょう。

「作業一式」といった大雑把な見積書ではなく、

  • どのような作業を行うのか(作業内容)
  • それぞれの作業にいくらかかるのか(単価、数量)
  • 部品代、出張費、基本料金などの諸経費
    が明記されているかを確認してください。可能であれば、2〜3社から相見積もりを取ると、費用の妥当性が証明しやすくなります。

STEP4:必要書類を準備して提出する

保険会社での審査に必要な書類を揃えて提出します。一般的に必要となるのは以下の書類です。

  • 保険金請求書: 保険会社から送られてきます。記入例を参考に、正確に記入します。
  • 修理費用の見積書: STEP3で取得したもの。
  • 被害状況の写真: STEP2で撮影したもの。
  • (場合によって)罹災証明書: 消防署などが発行する、災害による被害を証明する書類。大規模な水害などの場合に必要となることがあります。

すべての書類が揃ったら、保険会社に郵送します。提出後、保険会社の調査員(損害鑑定人)による現地調査が行われることもあります。

まとめ:トイレつまりに備えて、保険契約の確認と正しい対処法を

突然のトイレつまりは、誰にでも起こりうるパニック必至のトラブルです。しかし、保険の知識と正しい対処法を知っていれば、冷静に対応し、経済的な負担を大きく軽減することができます。

最後に、この記事の重要なポイントをもう一度確認しましょう。

  • トイレつまりの修理作業費そのものは、原則として火災保険の対象外です。
  • 保険が適用されるのは、つまりが原因で発生した水漏れによる床や家財への「二次被害」です。
  • 保険が使えるかどうかはつまりの原因が重要。「経年劣化」や「故意・重大な過失」は対象外となります。
  • 賃貸物件では、自己判断で業者を呼ばず、何よりも先に管理会社・大家さんへ連絡することが鉄則です。
  • 保険を請求する際は、「①保険会社へ連絡 → ②証拠写真の撮影 → ③見積書の取得」という順番を必ず守りましょう。

今回のトラブルを機に、ご自身が加入している火災保険の契約内容(特に「水濡れ補償」や「個人賠償責任保険」の有無)を改めて確認しておくことを強くお勧めします。

もし、つまりの原因がわからず、水が溢れてくるなど緊急の対応が必要な場合は、被害を拡大させないためにも、信頼できるプロの水道修理業者に相談するのが最善の近道です。

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