トイレの床がじわじわ濡れる?結露?水漏れ?原因から自力修理まで完全ガイド
目次
| この記事のポイントは? |
| 1.トイレの床がじわじわ濡れる原因は?
便器とタンクの接合部からの水漏れ、排水部分からの水漏れ、ウォシュレットからの水漏れなどが考えられます。タンクや配管が原因となっていることあります。 2.トイレ設備の寿命 トイレの便器本体はながければ20年持つこともありますが、温水洗浄便座、タンク内部のパーツ、パッキン類は10年ほどで交換時期を迎えると言われています。 3.DIYでできるトイレの水漏れ修理 防水テープを巻くことや、少し難易度は高いですがパッキンを交換することはDIYで可能です。温水便座がついているトイレの場合は必ず電源を抜いてから作業を行いましょう。 |
トイレの床がじわじわと濡れていることに気づいたら、水漏れだと焦ることでしょう。実際、便器とタンクの接続部や排水部分、ウォシュレットなど、水漏れの原因は多岐にわたります。
この記事では、水漏れの具体的な原因から自力での修理方法、さらには業者に依頼するタイミングまで、トイレの水漏れに関する悩みを解説しています。この記事からトイレの水漏れ問題を解決するための参考にしてください。
トイレの床がじわじわ濡れる問題でお困りですか?弊社は専門業者として的確な解決策を提供します。お見積もり確認後、ご予算内での最適な対応をお選びいただけます。事前に電話での相談も可能ですので、まずはご連絡をお願い申し上げます。
トイレのつまりを引き起こす原因や自力で解決する方法を以下の記事でまとめています。
トイレの床がじわじわ濡れる原因は?

トイレの床がじわじわ濡れていると感じたら、その原因は多岐にわたります。まずは問題の根源を特定することが重要です。ここでは、一般的な原因とその特定方法を解説します。
便器とタンクの接続部からの水漏れ

便器とタンクの接続部が問題である場合、通常はゴムやパッキンが劣化している可能性が高いです。この部分は常に水の圧力にさらされているため、劣化が進みやすいのです。
対策としては、まずは水を止め、該当部分の部品を取り外して新しいものと交換する必要があります。交換作業は比較的簡単なので、自分で行うことも可能ですが、専門の業者に依頼することで確実に修理できます。
排水部分と床の間の水漏れ

このタイプの水漏れは、通常、排水パイプと床との接続部に起因します。接続部のナットが緩んでいるか、ゴムパッキンが劣化している可能性があります。
対処法は、該当部分をしっかりと締め直し、必要であればゴムパッキンを新品と交換することです。この作業も自力での作業が可能ですが、床への水漏れは家全体に影響を及ぼす可能性があるため、専門業者に診てもらうことを推奨します。
ウォシュレットの水漏れの可能性

ウォシュレットからの水漏れも、床がじわじわと濡れる原因の一つです。ウォシュレットからの水漏れは特に厄介です。電子部品が水漏れによって破損する可能性がありますので、即座の対応が必要です。
対処法としては、まずウォシュレットの電源を切り、止水栓を止めます。次に、漏れている部分がどこであるかを特定し、適切な修理や部品の交換を行う必要があります。専門の業者に依頼するのが最も確実です。
ボールタップと水道の接続部の破損

ボールタップと水道の接続部が破損していると、床が濡れる原因になります。ボールタップとは、タンクの給水栓に取り付けられ、弁を自動的に開閉させる装置です。ボールタップと水道の接続部が破損している場合、通常高い水圧によって水漏れが引き起こされます。
対策としては、新しい部品に交換する方法が考えられます。このような作業は専門的なスキルが要される場合も多いため、専門業者に依頼することを推奨します。
タンク内部の劣化による水漏れ

タンク内部の部品が劣化すると、水漏れが発生する可能性があります。特に硬水地域では、部品の劣化が早まる可能性があります。対処法は、タンク内部の部品を定期的に点検し、劣化している部品を速やかに交換することです。
配管の破損とその影響

配管自体が破損している場合も考えられます。配管が破損している場合、その影響は床だけでなく、壁や天井にも及ぶ可能性があります。
このような大規模な破損は、専門の業者による詳細な点検と修理が必要です。破損箇所を特定し、必要な修理を速やかに行うことが最良の対策です。
排水桝のつまり
トイレの床からの水漏れや悪臭が続く場合、屋外の排水桝がつまって汚水が逆流しているケースも考えられます。詳しくは屋外排水桝がつまった時の症状と費用相場をご覧ください。
トイレ設備の寿命と交換の目安
毎日使うトイレですが、寿命や交換のタイミングを意識する機会は少ないものです。ですが当然、トイレの各部品には耐用年数があり、正しく使用していてもいずれ寿命を迎えて不具合を起こします。
トイレの設備や部品の寿命の目安
トイレそれぞれの部品の耐用年数はいかが目安です。いずれも10年あたりが一つの目安になります。たとえ全体が壊れていなくても、各部品の残りの耐用年数を考慮して、ウォシュレットやタンク内部品個別の修理ではなくトイレ本体まるごとの交換が選択されるケースもあります。
- 便器本体(陶器):10〜20年
- タンク内部のパーツ:10年前後
- 配管・パッキン類:10〜20年
- 温水洗浄便座(ウォシュレット):7〜10年
交換を検討すべきサイン・症状とは
トイレの部品等が上記の寿命年数に達していなくても、次のような症状が現れたら交換を検討するタイミングです。なお、メーカーで部品供給が終了している場合は修理が難しく、交換が現実的な選択肢となります。
- 便器やタンクにひび割れや破損がある
- 何度修理しても水漏れやつまりが再発する
- タンクのレバーや内部部品が動かない・空回りする
- 便器のガタつきや変色、掃除しても落ちない汚れや悪臭が続く
- 温水洗浄便座の操作不良や水漏れがある
寿命を過ぎたトイレ設備を使い続けるリスク
寿命を超えた設備をそのまま使い続けると、繰り返す水漏れやつまりに悩まされるだけでなく、結果的に修理費用がかさむことが懸念されます。床や壁に水が染み込めば腐食やカビ、さらにはシロアリ被害につながることもあるでしょう。
時間とともに部品が手に入らなくなることで修理自体が不可能になり、結果的に高額な工事を余儀なくされることもあります。また、古い設備は節水・省エネ性能が低いため、水道代や電気代が無駄にかかる点も見逃せません。
最新のトイレ設備は、節水機能や省エネ設計によりランニングコストが節約でき、汚れがつきにくい構造により掃除も手間なく行えます。自動洗浄や脱臭、暖房便座もあると快適な機能です。
自分でできるトイレの床からのじわじわ水漏れを止める方法

トイレの床がじわじわ濡れている場合、まずは自分でできる範囲の修理や対処法を試してみましょう。ここでは、パッキンやナットの交換、接続部の締め直し、防水テープを使った応急処置など、軽度な水漏れへの具体的な対応方法を解説します。
緊急時の水源遮断:給水バルブと止水栓の操作方法
トイレの床に水漏れを発見したら、まずはトイレの止水栓を閉めて水の供給を止めましょう。
緊急時に水を速やかに止める際、最初にトイレ近くに配置されている止水栓を閉めます。止水栓は時計回りに回すことで、トイレへの水の供給が止まります。
トイレの止水栓が正常に動かない場合や水が止まらない場合は、さらに給水バルブや水の元栓を操作して水の供給を止めます。水道の元栓は戸建てであれば屋外に、給水バルブは通常、住居の一階または地下の配管スペース内にあります。このバルブしっかりと回すことで、家全体の水供給を遮断できます。
可能であれば事前にこれらのバルブの位置と操作方法を確認しておくと、緊急時に迅速に対処できるので安心です。
漏れている箇所の特定
水漏れ箇所を特定するためには、視覚的確認と触覚的確認が有効です。床や壁が湿っている場合や、水滴が落ちている箇所は明らかな水漏れサインです。
濡れている箇所を拭き取り、どこから水が漏れているのか確認しましょう。
また、手で床やパイプ、壁などに触れ、濡れている箇所を特定する方法も効果的です。隠れた箇所については、懐中電灯などの光源を使って確認することで、見逃しがちな水漏れも発見できます。
水分の色や臭いも原因の特定につながる重要なチェックポイントですが、悪臭がひどい場合は給水を止めたのち、早急に業者に連絡するのがおすすめです。
給水管、接続部のナットの締め直し
給水管やタンク、温水洗浄便座の接続部のナットが緩んでいる場合は、モンキーレンチで締め直すことで漏れが収まることもあります。
パッキンの劣化が原因の場合は締め直しても根本的な解決にはなりません。パッキンの交換が必要です。トイレ用のパッキンはホームセンターでも入手でき、知識があればDIYで交換も可能です。
テープやゴム製品での一時対策
一度漏れ箇所が特定できたら、暫定的な修理を行うために、防水テープやゴム製品が有効です。例としては、防水テープを漏れているパイプに巻きつけることで、水漏れを一時的に止めることが可能です。
しかし、これは短期的な解決策であり、長期的な解決には至りません。
水漏れ防止の抜本対策と長期対策
最終的な対策としては、配管の専門業者による診断と修理が最も確実です。特に、既に何度も水漏れが発生している場合や建物自体が古い場合は、配管そのものの交換も視野に入れるべきです。
長期的な対策として、新しい部品の交換や、定期的な点検・メンテナンスが推奨されます。さらに、水漏れを早期に発見できるように、水漏れ検知器を設置するという手段もとれるかもしれません。
自分でトイレの水漏れを修理する際の注意点と限界
知識がない状態でのDIYは被害の拡大を招くケースが多いため、防水テープでの応急処置以外の自力での修理はおすすめしません。
電気部品が使われている温水洗浄便座がついているトイレでは、感電のリスクを避けるため、作業や点検、水漏れ箇所の確認の前に必ず電源を抜く必要があります。
修理後も水漏れが続く場合、なぜ水が漏れているのか判断できない場合、悪臭や異音がする場合は、被害の拡大を防ぐためにも専門の業者へ相談することをおすすめしています。
水漏れと結露の見分け方と対策

水漏れと結露は表面的には似ていますが、その症状と原因は大きく異なります。それぞれの症状の原因や解決策を解説します。
結露の原因と解決策
結露の主な原因は室内の湿度と温度差です。空調の効いた部屋と暖房の効いた部屋で温度差が生まれると、冷たい空気に水蒸気が凝縮して結露を引き起こします。
解決策としては、室内の湿度をコントロールすることが最も効果的です。湿度計を設置して湿度を常にモニターし、必要に応じて除湿器を使用すると良いでしょう。
また、換気扇を頻繁に使用して室内の空気を循環させる方法も効果的です。
水漏れ対策と結露対策の組み合わせ
水漏れと結露、それぞれに有効な対策は異なるため、両方に効果的な対策を考えることが重要です。例えば、定期的な配管点検と高品質の断熱材の使用は、水漏れを未然に防ぎつつ、結露の発生も減らせます。
トイレの床の水漏れを放置した場合のリスク
トイレの床に水が滲んでいても「少量だから大丈夫」と放置してしまうと、見えない部分で被害が進行し、思わぬトラブルや高額な修繕費用の発生につながるおそれがあります。
高額な水道代請求
水漏れを放置すると、気づかないうちに水が流れ続け、水道代が跳ね上がることがあります。少量の漏れでも一日中続けば、月々の水道代が目に見えて上昇することも珍しくありません。水道料金の明細を見て初めて異常に気づくケースも多いです。
床材や構造体の腐食・カビの発生
水漏れが続くと床材に水が染み込み、クッションフロアやフローリングが変色・変形する危険性があります。湿気がこもることで床や床下にカビが発生することも考えられます。さらに放置が続けばいずれは下地の合板や根太まで腐食が進行し、床がふわふわと沈むようになったり、最悪の場合は床が抜け落ちたりることに繋がります。
漏れている水に汚水が混じっている場合は悪臭が強まり、害虫の発生源となることもあります。
シロアリ被害のリスク
湿った木材はシロアリにとって格好のエサとなり、被害が拡大する恐れがあります。床下の木材が長期間湿った状態になるとシロアリが発生しやすく、柱や土台など建物の主要部分にまで被害が及ぶこともあります。修繕費用が数十万円から百万円単位に膨らむケースもあり、被害は甚大です。
階下への漏水・損害賠償リスク
集合住宅でトイレの床の水漏れを放置していると、床下を伝った水が階下の天井や壁に染み出し、被害を与えることが起こり得ます。壁や天井、家具や家電が濡れてしまえば、修理費用や補償をめぐる損害賠償問題に発展するケースも少なくありません。火災保険や個人賠償責任保険で補償される場合もありますが、自己負担となる可能性もあるため注意が必要です。
トイレの床の水漏れで業者に依頼すべきタイミングとは?

トイレの床からの水漏れが発生した際の緊急性の高さは、水漏れの規模と頻度により異なります。
水漏れが大量である、または一度の発生で多くの箇所に影響を与える場合、その水漏れの対策は非常に緊急で、すぐに専門の修理業者に連絡するべきです。また、小規模でも継続的な水漏れは構造的な問題がある可能性があり、これも早急に業者に依頼するサインとなります。
修理業者選びのポイント
業者選びの際は、以下の3つの点を基準にして選定すると良いでしょう。
- 実績
- 信頼性
- 迅速な対応能力
特に信頼性に関しては、Googleマップでの評価を活用すると効果的です。Googleマップはリアルタイムで更新されるため、業者の最新の評価や情報を得られます。
また、多くのユーザーが評価を残している場合、その評価は比較的信頼性が高いと言えます。さらに、地図上で業者の位置を確認できるため、緊急時に素早く対応してもらえる業者かどうかも判断しやすいでしょう。
透明性については、業者が事前見積もりを明確に提供し、作業内容や料金について詳細に説明するかを確認します。これによって後々のトラブルを防ぐことができます。迅速な対応が可能かどうかも、水漏れの悪化を防ぐためには必須です。そのため、業者選びの際にはこのポイントもしっかりと確認するようにしましょう。
トイレの修理を業者に依頼した場合の費用相場
以下はトイレ修理に関する項目の料金の目安です。あくまでも目安であり、トイレの修理の費用は業者によって異なるため、必ず見積もりをもらって確認することが必要です。使い費用についても触れています。
トイレ修理費用の目安と追加費用
| 修理箇所 (種類) | 作業内容 (程度・状況) | 料金相場の目安 (税込) |
| :— | :— | :— |
| タンク内部 | ボールタップ・フロートバルブなど部品交換 (軽度〜中度) | ¥8,000 ~ ¥15,000 |
| 温水洗浄便座 | パーツ交換・修理 (操作不良・水漏れ) | ¥7,000 ~ ¥16,000 |
| 便器まわり | パッキン交換・ナット締め直し (軽度な水漏れ) | ¥5,000 ~ ¥15,000 |
| 便器本体 | 洋式→洋式の本体交換 (本体+工事費) | ¥30,000 ~ ¥210,000 |
| トイレつまり | 専用器具による除去 (軽度〜中度) | ¥8,000 ~ ¥20,000 |
| 床・内装 | 床材張り替え・大規模修繕 (腐食・水漏れ被害) | ¥100,000 ~ |
| 古い便器の処分 | 本体処分費用 | ¥3,000 ~ ¥8,000 |
追加費用としては以下のようなものが想定されます。追加費用といっても見積もり時に含まれるもので、後出しのように工事後に追加で費用が発生するのは詐欺によくある手口なのでご注意ください。
- 出張費:3,000〜5,000円程度が一般的
- 時間外料金:深夜・休日は2割〜5割増しになるケースあり
- 処分費:古い便器や部品の廃棄に3,000〜8,000円程度
まとめ
トイレの床がじわじわと濡れる問題に頭を悩まされているなら、まずは、水漏れの元凶になっている箇所を特定し、水源を遮断して一時的な修理を行いましょう。自力での解決が難しい場合は、プロに検査や見積もりを依頼しましょう。専門業者による診断は短期的な解決だけでなく、長期的な安心にも繋がります。
トイレの床がじわじわ濡れて専門の点検や修理が必要なケースでは、当社までお問い合わせいただけると助かります。もし見積もりがご予算に適合しない場合、修理の強制はございません。さらに、電話でのクイックアドバイスもあります。


